浜松市消防局
企業サイト牧沢 祥一 さん
人の命を救うために、
常に学び続ける姿勢を忘れない。
※2025年取材
高校時代について教えてください。
救急救命士をめざしたのは、高校生のときに脳震とうで救急搬送されたことがきっかけです。体の状態を確認しながら迅速に判断をしていく救急救命士の姿がとてもかっこよく、憧れを抱いたことを覚えています。救急救命士について学べる大学を調べ、中部大学生命健康科学部に進学しました。
大学時代について教えてください。
まず、体の構造や解剖学、筋肉の仕組み、栄養など、体の基礎を座学で学びました。それに加え、実際に体を動かしながら運動に適した指導方法も学びました。実技の授業では、人形を使った心肺蘇生法や交通事故時の対応、実習では点滴の補助をするなど、現場を想定した学びが多かったです。元救急救命士の教授から実際の現場の話を聞くことで、学びがより深まりました。国家試験に向けて過去問を繰り返し解き、試験前は、大学で集中的に傾向に合わせた対策授業がおこなわれたので心強かったです。
入局当初のことを教えてください。
将来は地元で働きたいと思っていたので、浜松市消防局に入庁しました。最初は、消火に関する知識や技術を学び、暑さに慣れるために防火服を着ての訓練、体づくりなどが中心でした。消防の仕事には、立入検査や訓練指導など火事を未然に防ぐ予防業務、火災現場に駆けつけおこなう消火活動、火災や事故などで閉じ込められた人を救出する救助活動などがあります。1年目は消火活動を担当し、2年目からは救急救命士として活動しています。
現在の仕事内容を教えてください。
人の命を救う仕事です。救急車に乗って出動し、苦しんでいる傷病者をいかに早く、安全に適切な病院へ搬送するかが重要です。搬送中は、常に容態の変化に注意しながら、主訴や疑われる病気を正確に病院へ伝えます。一般の救急隊員と違い、救急救命士は医師の指示のもとで、薬剤投与、点滴、器具を使用した気道確保などの特定行為をおこなうことができます。どんなに軽傷な傷病者でも、119番通報された方は『死ぬかもしれない』と思って通報していることを忘れず、安心してもらえるようにていねいな対応を心がけています。
仕事のやりがいについて教えてください。
状態がわからず不安定になっている傷病者が多いですが、冷静に状況を確認して適切な情報を伝え、病院に到着して無事に引き継げたときにやりがいを感じます。そして、ご本人やご家族からの『ありがとう』という言葉が何よりうれしいです。
後輩へのメッセージをお願いします。
休日も研修に参加するなど、学ぶ意欲の高い先輩がまわりに多く、1年目はとても刺激を受けました。医療は常に進化しているので、現場に出てからも学び続ける姿勢が大切です。学生時代は、勉強と同じくらい友人関係も大切にしてください。社会に出て悩んだときや息抜きが必要なときに支えてくれるのは、友人の存在だと感じています。